あるサイトを見ていたら、こんなことが書いてありました。

「郵送検査は、採取した血液、尿などの検体を郵送している間に病原菌が死んでしまうので、正確な検査は出来ない。」

確かに検体を検査会社へ郵送すると1日から2日、へたすると3日かかる場合もあるでしょう。

その間、検体の中に含まれる病原菌はどうなってしまうのでしょうか。

先の記事のように、菌が死んでしまい正確な検査が出来ないのでしょうか?

あなたはどう思いますか?

 

◇郵送式検査キットで検査するものは・・・

まず、結論から先に申し上げましょう。

全くご心配無用です。そりゃそうですね。本当に郵送中に病原菌が死んで正確な検査が出来ないのなら、郵送検査がこんなに世の中に広まるはずがありません。

検査の信頼性が担保されているからこそ、HIV検査キットだけでも年間に8万5000個以上も使われているのです。(2015年)

では、郵送に数日かかるのに、どうして正確な検査が可能なのか?

それは郵送式検査キットで検査する対象が、元々生きた病原菌ではないからです。

では何を検査しているかと言えば、病原菌に対する抗体であり、病原菌の核酸(DNA)、タンパク質抗原を検査しているのです。

病原菌の生死は関係ありません。

では、各病原菌ごとに何を検査しているのか私が調べた結果を表にしてまとめてみましょう。

病名/病原菌 検体/検出対象 検査方法
HIV 血液/抗体・抗原 抗体検査
抗原抗体検査
梅毒 血液/抗体 抗体検査
クラミジア 膣分泌物・尿・のどうがい液/DNA 核酸増幅検査
淋菌 膣分泌物・尿・のどうがい液/DNA 核酸増幅検査
トリコモナス 膣分泌物・尿・/DNA 核酸増幅検査
HPV  膣分泌物/DNA 核酸増幅検査
B型肝炎 血液/抗原 抗原検査
C型肝炎 血液/抗体 抗体検査
カンジダ 膣分泌物・尿/生菌 培養法
HTLV-1 血液/抗体 抗体検査

注)HPV:ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん検査)

注)HTLV-1:成人T細胞白血病ウイルス(成人T細胞白血病検査)

表をご覧頂いてお分かりのように、検体は血液、尿、膣分泌物、のどうがい液と色々ですが、検査の対象は抗原、抗体、核酸(DNA)がほとんどであり、病原菌そのものの生死は関係ありません。

ただ、カンジダの検査だけは生菌を培養して調べる検査なので、死んでしまうと検査が出来ません。

しかし、カンジダ菌は乾燥環境でも長期間生存することが知られており、郵送検査においても信頼性の高い検査が可能です。

以上のように、郵送検査において郵送中に菌が死んで検査精度が低下することはありません。

 

◇でも、出来るだけ早く郵送して下さい

郵送中に病原菌が死んで検査が出来なくなるということはありません。

しかし、血液や尿などの検体を採取したら出来るだけ早く郵送で検査会社へ送り返しましょう。

たいていの検査キット会社では、

『採取後すみやかにお送りください』

と注意書きがあります。

では、検体採取からどのくらいの時間検査可能なのでしょうか?

2週間後、4週間後でも検査可能なのでしょうか?

私が調べた限りでは、有効期間を明記した検査キット会社は見つかりませんでした。

未使用の検査キットの有効期間はむろん明記されています。

検体を採取して、郵送するのを忘れていたとか、何かの事情で送れなかったとか、そんなハプニングが発生した場合には各検査キット会社へ問い合わせるしかありません。

あなたが検査キットを使用するときは、検体を採取したらすぐに郵送出来るタイミングで使って下さい。

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