検査キットで採用している検査方法って、どんなものでしょうか?

ここではSTD研究所の検査キットを例にして、性感染症別に検査キットがどんな検査方法を採用しているのかをご紹介したいと思います。

性感染症 病名 検体 検査方法
HIV感染症 血液(男女) HIV抗体検査
(CLEIA法・PA法)
梅毒 血液(男女) TP抗原法
(TPHA法 )
クラミジア感染症
(性器)
尿(男性)・膣分泌物(女性) PCR法
クラミジア感染症
(咽頭)
のどぬぐい液(男女) PCR法
淋菌感染症
(性器)
尿(男性)・膣分泌物(女性) PCR法
淋菌感染症
(咽頭)
のどぬぐい液(男女) PCR法
膣カンジダ症 膣分泌物(女性) 塗沫(とまつ)
検査
膣トリコモナス症 膣分泌物(女性) 塗沫(とまつ)
検査
B型肝炎 血液(男女) ウイルス学的検査
(HBs抗原)
C型肝炎 血液(男女) ウイルス学的検査
(HCV抗体)
ヒトパピローマ
ウイルス
膣分泌物(女性) 塗沫(とまつ)
検査(注)
細菌性膣炎 膣分泌物(女性) 塗沫(とまつ)
検査(注)
成人T細胞
白血病
血液(男女) HTLV‐1抗体検査(注)

(注)公式サイトには記載されていません。一般的な検査方法を調べました。

検査方法について、簡単に説明しておきます。

●抗体検査

あなたの体内にウイルスや細菌が侵入すると、あなたの免疫機能は侵入者を退治しようとして抗体を作ります。この抗体は侵入した細菌、ウイルスなどに特異性のある抗体で、抗体の存在は感染を意味しています。

ただし、感染してから抗体が出来るまではある期間が必要であり、感染してもすぐには検査できません。この検査出来るようになるまでの期間をウインドーピリオドと呼びます。

●TP抗原法

この方法は梅毒トレポネーマ(TP)を抗原とし、その抗体を検出する方法です。ちょっとややこしいのですが、検査するのはTP抗原ではなく、TP抗体です。

なので医療サイトの中には、TP抗体法という名称で解説しているものもありました。ただ、私が持っている専門書(「性感染症STD」南山堂)ではTP抗原法と表記してあったのでそれにならいます。

●PCR法

PCR(Polymer Chain Reaction)法は核酸増幅法の1つで、クラミジアや淋菌のDNAを見つけるやり方です。今日、一般的に広く医療機関で採用されています。検出感度が高いというメリットがあります。

PCR法の最大の長所は、数少ない病原体であっても感度よく確実に見つけられる点です。クラミジアや淋菌のDNAを人工的に何万倍にも増幅させ検査します。

●塗沫(とまつ)検査

検体をスライドガラスに塗り、「グラム染色」という手法を用いて、材料中に存在する細菌を青紫色またはピンク色に染め顕微鏡で観察します。

●ウイルス学的検査

血液中のウイルスマーカーを調べ、肝炎の原因となっているウイルスを特定します。B型肝炎の場合はHBs抗原、C型肝炎の場合はHCV抗体をウイルスマーカーとします。

以上、主な検査方法をご紹介しました。ただ、同じ病気でも検査キット会社によっては検査方法が変わることがあります。また、STD研究所もそうですが、各社とも検査方法を全て公開しているわけではありません。

これは検査方法が独り歩きして誤解されるのを防ぐためだと思われます。あなたが気になる検査方法があれば販売会社へメールや電話で問い合わせてみてください。たいていのことは教えてくれると思います。

STDキットフッター1

STDキットフッター2