2016年にHIV検査キット(郵送検査)を利用した件数が90,807個であることが分かりました。

2017年6月10日付け読売新聞デジタル版によると、2016年にHIV検査キット(郵送検査)を利用した件数は90,807件だったそうです。

◇増え続けるHIV検査キット利用者

私が調べたところ、HIV検査キットの利用者は年々増え続けています。

HIV検査キットの利用数正式版(H28)

 

グラフをご覧頂いてお分かりの通り、まさに利用件数は増加の一途をたどっています。

興味深いのは、こうしてHIV検査キットの利用者が増加する一方で、保健所におけるHIV検査利用者は減少していることです。

保健所HIV検査

平成20年がピークで約176,000件、平成28年は約128,000件弱まで減少しています。ずっと下げ止まったまま横ばい状態です。

無料で行える保健所検査は利用者が減っているのに、有料の検査キットは利用者が増え続けています。これはいったいなぜでしょうか?

私が思うに理由は3つあると思います。


◇HIV検査キットの利用者が増え続ける理由

HIV検査キット利用者が増え続ける理由は次の3つだと思います。

1.すぐれた利便性

何しろあなたの都合がいいときに、あなたの自宅で検査ができます。仕事が忙しくて保健所に行く時間がないあなたにとってはありがたい限りでしょう。

それにHIV検査と他の性感染症検査を組み合わせることが可能です。

保健所でもHIV以外にクラミジアや梅毒検査を行っているところもありますが、保健所ごとにまちまちです。

その点検査キットなら多くの選択肢の中からあなたが検査を受けたい性感染症を自由に選ぶことが出来ます。

HIV感染が心配なら他の性感染症も不安に感じるのは当然です。


2.高い匿名性

HIV検査キットはとにかく匿名性が高いです。あなたの検査結果を知っているのは世界中であなただけです。

検査キット会社もあなたの検査結果を特定することは出来ません。⇒『検査キットの匿名性』

むろん、あなたが家族や同居人に知られずに検査キットを受け取ることも可能です。梱包が外から分からないようになっているし、あなたの自宅以外で郵便局やコンビニでも受け取れます。

それに保健所では匿名検査とは言え対面検査です。保健所に行くこと自体、世間体を気にする人もいます。

特に高齢者には気になる人が多くいるようです。


3.安全性と信頼性

そして何と言っても安全性と信頼性が高いことです。

どんなに便利でとんなに匿名性が高くても、安全性や信頼性に問題があればこんなに利用者が多くはなかったでしょう。

『検査キットの信頼性』

こうしたHIV検査キットの利便性、匿名性、信頼性の3つが高く評価され、年々利用者が増加しているのだと思います。

◇現実を知らない人たちの指摘

こうした検査キットの利用者が増えている現状を危険だと指摘する人がいます。

検査キットは使用しない方がいいと指摘しています。その指摘の根拠は2点あります。

1.自己責任で使用しなくてはならず、使い方を間違えると検査結果が信用できない。

2.もしも検査結果が陽性だったとき、誰もフォローしてくれない。

この2点です。一見、もっともらしい指摘ですが私はこの指摘に異議ありです。

まず、1点目の使い方についです。

こういう、使い方を間違ったときのリスクを指摘する人は100%自分では使ったことのない人ばかりです。

自分で実際に使ってみて、ここが危ない、あそこが危険だ、といった指摘は一度もお目にかかったことがありません。

全て仮定の話、机上の話ばかりです。現実を知らない指摘なのです。

私は何度もHIV検査キットを使いましたが使い方は安全だし簡単です。

万一使い方を間違ったり失敗した場合の対応も検査キット販売会社では折込済みでフォローしてくれます。

『検査キットのサポート』

それから2点目ですが、これは確かに指摘の通りです。

しかし、検査キットはあくまでもスクリーニング検査であり、仮にあなたの検査結果が陽性だったとしてもHIV感染が確定する訳ではありません。

あなたは更に保健所や病院で確認検査を受けて、そこで陽性になれば初めてHIV感染が確定します。

HIV検査キットで陽性が確定する訳ではないのです。

従って、あなたのHIV感染が確定する段階では必ず保健所や病院で検査を受けている訳で、専門スタッフがその後のフォローをしてくれます。

検査キット販売会社としては、あなたの検査結果が陽性だった場合に確認検査を受ける必要があることをあなたに通知してくれます。

そしてあなたが希望すれば確認検査を受ける検査機関を紹介してくれます。現状、これ以上のフォローは出来ません。

もしかしたらHIV検査キットの結果が陽性だったとき、怖くなって確認検査を受けない人が出てくるかも知れません。

でも、それを言い出せばHIV検査の結果が怖くて検査を始めから受けない人だっています。

それを考えると私はHIV検査キットの結果が陽性だったときの対応が現状レベルであっても、十分意義のある検査だと思います。

それに保健所の確認検査でも検査結果を知るのが怖くて聞きに来ない人がいます。

だからと言って保健所のHIV検査が役に立たないと思う人は誰もいないでしょう。

以上、HIV検査キットの利用者が年々増加傾向にある事実をあなたにお伝えし、その理由を私なりに考えてみました。

日本ではHIV感染者の30%以上が自分のHIV感染を知らずにエイズを発症しています。

一人でも多くの人がHIV検査を受けること、HIV検査キットがそのために果たしている役割は大きいと思います。

STDキットフッター1

STDキットフッター2