私が知る限り、性器ヘルペスの郵送式検査キットは国内では1種類しかありません。

kensa.biz(医療法人社団理仁会 予防医学研究所)というブランドの検査キットが販売されているだけです。

今回はこの性器ヘルペス検査キットについて仕様と使い方をご紹介したいと思います。

 

◇性器ヘルペス検査キット

まずはどんな検査キットなのかご覧頂きましょう。

■性器ヘルペス検査キット・男女共用 (No.30006)



販売元:kensa.biz
価格:¥15,500(税込)

検査仕様:単純ヘルペスウイルス(HSV)1型・2型のPCR検査を行います。ただし、陽性になった場合にどちらに感染しているかの区別は出来ません。

現在、国内でヘルペス検査が出来る郵送式検査キットはこれ1種類だけです。kensa.biz以外の検査キットメーカーでは扱っていません。

このヘルペス検査の特徴はPCR検査を行うことです。これは単純ヘルペスウイルスのDNAを検出するものです。

検体にほんの微量でもDNAが含まれていれば、それを人工的に何万倍にも増幅して検査します。それで非常に信頼性の高い検査が可能になっています。

このPCR法は核酸増幅検査と呼ばれ、クラミジアやHIV検査でも使われている検査方法です。

ただし、この検査キットで陽性判定になったとき、感染しているのがHSV1型なのか、HSV2型なのか、その区別までは出来ません。どちらかが感染していることだけが分かります。

HSV1型・HSV2型についてはこちらをご覧下さい。『性器ヘルペス』

この検査の検体としては、患部に綿棒をこすりつけ、それを保存液に入れて郵送します。男性でも女性でも使うことが出来ます。

女性なら膣分泌物、男性なら性器皮膚擦過物ということになります。むろん、膣や性器以外の部位に患部があればどこでも可能です。

 

◇性器ヘルペスの現状

ではここで性器ヘルペスの現状についてデータをご紹介しましょう。厚生労働省がネット上で公開しているデータをグラフ化したものが下図です。

まず、性器ヘルペスに感染した人の件数を過去16年の推移で見てみましょう。

性器ヘルペス感染者推移
グラフ1.性器ヘルペス感染者推移(定点報告データから)

緑色の折れ線グラフが男女の合計、赤色は女性、青色は男性の感染者数を表しています。

ただしこの件数は定点報告による件数であり、国内の全数検査の件数ではありません。予め全国に960箇所ほど指定された医療機関で見つかった性器ヘルペス感染者の件数となります。

HIVや梅毒なら全数が分かるのですが、性器ヘルペスは言わば抜き取り検査みたいな感じです。

グラフを見て頂くと、平成19年から感染者が減っているように見えます。しかし、実はこの前年から性器ヘルペスの再発型を報告しない方式に変更されているのです。

性器ヘルペスは再発が多い性感染症なので、実際に感染している人はグラフ以上に存在することが推測されます。

次に男女別にどの年齢層に性器ヘルペス感染者が多いか見てみましょう。

性器ヘルペス年齢分布
グラフ2.性器ヘルペス年齢分布(定点報告データから)

感染者が若い世代に多いことは容易に予想されるところですが、50歳以上の年代にも多くの感染者がいます。これはもっと若い時期に感染して潜伏状態にあったHSVが回帰発症したと考えられます。

 

◇性器ヘルペスの検査キットはどう使う?

当サイトで何度も繰り返し説明してきましたが、あなたに何かの自覚症状が出ているときは検査キットを使わず即刻病院へ行って下さい。ぐずぐずしていると悪化させてしまいます。

どんな検査キットにせよ、それを使うのは自覚症状が出る前の段階で感染が心配な時です。

ところが、性器ヘルペス検査キットは患部から検体を採取して検査する方式です。つまり検体を採取する時点ですでに症状が出ていることになります。ここ、判断の難しいところです。

例えば、性器の周辺にポツリと水泡が出来たとします。この程度で病院には行きたくないなぁ・・・と思った時にはこの検査キットで確かめるのはアリだと思います。

でも、ドバっと水泡が出来てしまったら、これはもうすぐに病院です。検査キットを使ってる場合じゃないです。

このように性器ヘルペスの検査キットは患部から検体を採取する、これが他の性感染症検査キットと大きく違う点です。

それゆえ使い方にも十分注意する必要があります。

今回はkensa.bizの性器ヘルペス検査キットをご紹介しました。国内で唯一の性器ヘルペス検査キットです。

■性器ヘルペス検査キット・男女共用 (No.30006)



販売元:kensa.biz
価格:¥15,500(税込)

検査仕様:単純ヘルペスウイルス(HSV)1型・2型のPCR検査を行います。ただし、陽性になった場合にどちらに感染しているかの区分けは出来ません。